そうだ!奄美大島の佐仁集落で懐かしいおやつとシマ唄を楽しもう!!

島遊

2019/02/21

ペン

しーまブログ編集部

※あまみシマ博覧会2019冬プログラムは終了いたしました。新しいプログラムはこちらからご確認ください。

奄美大島旅行をご計画中のみなさまへ、奄美大島で楽しめるさまざまな体験をご紹介する「そうだ!奄美大島で〇〇体験をしよう!!」シリーズ。

第12回目の今回は、あまみシマ博覧会2019冬プログラム「奄美大島の最北、佐仁集落で懐かしいおやつとシマ唄を楽しむ午後の旅」をご紹介します!

 

このプログラムを案内してくださるのは、奄美市笠利町の佐仁(さに)集落1区の区長で唄者の前田和郎(まえだ・かずろう)さん。

前田和郎さん佐仁の午後の旅 (12)

佐仁集落では伝統行事の「八月(はちがつ)踊り」が今なお大切に受け継がれています。

前田さんが保存会の会長を務めていらっしゃる「佐仁の八月踊り」は、鹿児島県の無形民俗文化財に指定されています。

 

集合場所の「佐仁へき地保健福祉館」は、奄美市笠利町の中心地、赤木名(あかきな)から車でおよそ20分のところにあります。
佐仁へき地保健福祉館佐仁の午後の旅 (11)

サクサクでモチモチ!佐仁の絶品おやつ作り

こちらのプログラムでは、おやつ作り、シマ唄、そして集落(シマ)あるきの3つ体験を楽しむことができます。

はじめに、佐仁集落に伝わるおやつ、「芋てんぷら」作りを体験します。
教えてくださるのは前田さんの奥さまの幸代さんとお姉さまの絹江さんのお2人。

芋てんぷら佐仁の午後の旅 (1)

佐仁集落の「芋てんぷら」の特徴は、衣に上餅粉を使うことと具のさつまいもがとっても大きいこと。

「揚げる温度が大事、焦げないように高すぎず低すぎず。でもちゃんと中まで火が通っていないと美味しくないから。串を刺してすっと入れば大丈夫」と絹江さん。

丁寧に教えてくださるので、揚げ物が不得意な私でも上手に揚げることができました。

手作り芋てんぷら佐仁の午後の旅 (3)

「美味しいでしょう?佐仁のてんぷらを食べたら他のてんぷらは食べれないよ~」と絹江さん。

たしかに、揚げたての天ぷらは、衣の外側はサクサクなのに内側はモチモチ、中のさつまいもはホクホク

3つの異なる食感が楽しめる芋てんぷら、確かに他のてんぷらとは全然違います!

芋てんぷら断面佐仁の午後の旅 (5)

ちなみに、この天ぷら、冷めると衣のモチモチ感が増してこれもまた美味しいのです。
お土産にたくさん頂いちゃいました。

手作りふくらかん佐仁の午後の旅 (2)

他にも、手作りのふくらかんや酢の物、くび木茶など佐仁の美味しいものがたくさん用意されていて、お腹も心も満たされます。

唄者とシマ唄歌う佐仁の午後の旅 (4)

佐仁の唄者と一緒にシマ唄を唄う

そうこうしているうちに、前田さんが三味線を出してシマ唄を唄い始められました。
この日のシマ唄は奄美大島ではよく知られている唄、「行(い)きゅんにゃ加那(かな)」です。

プログラムに参加された方も一緒に唄うことができるように、と前田さんが歌詞を用意してくださっていました。

シマ太鼓と三味線佐仁の午後の旅 (7)

また、この日は参加者さんの「八月踊りも少しだけ体験してみたい」というご希望があったとのことで、特別に「八月踊り」と「六調(ろくちょう)」を踊ってくださいました。

これには参加者のみなさんも大喜び。輪になって一緒に踊ります。

八月踊り佐仁の午後の旅 (6)

佐仁の暮らしを見て感じるシマあるき

最後は、前田さんと集落(シマ)あるきへ。
まずは佐仁集落の年間行事の説明をしてくださいました。

佐仁の年間行事佐仁の午後の旅 (8)

佐仁集落では、「佐仁の八月踊り」以外にも、「浜下れ(ハマオレ)」や「六月灯」などの伝統的な行事が行われています。

ここで私が気になったのは「浜下れ」の写真。
なんと、山羊が砂浜で競争しています!
「山羊レース」が気になる!という方は、ぜひこのプログラムに参加して前田さんに尋ねてみてください。

佐仁を散歩佐仁の午後の旅 (10)

集落を歩いていると、収穫したての大根が畑の隅に並べられていました。

「これは、どうぞ自由に持って行ってくださいということ。佐仁の人は農業で稼ぐことを知らない。大島紬で稼ぐことしか知らなかった。その頃は集落のあちこちから機織りの音が聞こえてきていたんだけどね」と、昔の佐仁の暮らしを教えてくださいました。

万歳岩佐仁の午後の旅 (9)

海岸に出ると、佐仁の方にとってとても大切な岩、「万歳(ばんざい)岩」を紹介してくださいました。
万歳岩は、戦時中、出征する兵士が出発前に立った場所。
集落の方々は砂浜で万歳をしてお見送りをしたそうです。

「まだ小さかった私は抱っこをされて見送った。そのことをはっきりと覚えています」と前田さんはおっしゃいます。 佐仁夕日

「佐仁の夕日は奄美で一番で綺麗」と前田さん。
この日は夕日を見るには時間が早かったのですが、水平線に沈む夕日はきっととても美しいと思います。

「奄美大島の最北、佐仁集落で懐かしいおやつとシマ唄を楽しむ午後の旅」はあまみシマ博覧会でのみ実施している限定メニュー。
この機会に、佐仁集落で午後のひとときを楽しんでみませんか。

 

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しーまブログ編集部

2010年に誕生した、シマを愛するすべての人々のための奄美群島地域情報サイト。日々あがってくるシマッチュたちのブログを主軸に、編集部が取材したグルメ・不動産・仕事・イベントなどの情報まとめなどを掲載。フリーペーパー「みしょらんガイド」「amammy」も配布中!しーまブログ

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