【島ジューリ漫画|vol.6】これがホントの島の味コーシン

うがみんしょーらん。

私は瀬戸内町地域おこし協力隊の才木と申します。趣味のイラストや漫画を使い、奄美のおいしい島ジューリ(島料理)を、私なりの視点から全6回でご紹介させていただきます。

■島ジューリ漫画(全6回)■

【島ジューリ漫画|vol.1】奄美の郷土料理といえば『鶏飯』は外せないの!?
【島ジューリ漫画|vol.2】奄美の家庭料理ニムンとは?
【島ジューリ漫画|vol.3】シマッチュはやっぱり落花生が好き!

 

はったい粉菓子の代表選手コーシンこそが島の味!?

 

第6回目の島料理は、「コーシン」です。

最後を飾るのは何にしようか悩んだ末に「コーシン」に決めた理由。

それは、これまで5回、島料理を教わる先々で、「島料理といえば、やっぱり、はったい粉菓子よね」とみなさんが口にしていたから。

はったい粉を使ったお菓子の代表格である、コーシン。

あまりにも、皆さんおっしゃっるので、瀬戸内町でいえば、鶏飯でもなく、コーシン(はったい粉菓子)こそが真の島の味なんじゃないかと思わざるを得ないくらいです。

これには島の行事もおおいに関係しているように思えるので、そちらもあわせてご紹介します。

 

はったい粉とは?

島の食材ではなく、日本国内あちらこちらで昔食べられていた麦こがしとも言われる、オオムギなどを炒って粉にしたもののことです。

だから、コーシンは知らなくても、ある程度の年齢の人なら、コップや茶碗に、はったい粉と砂糖と水を入れてグルグルと混ぜたものをお菓子として食べた記憶があるのではないでしょうか。

島では今でもそうして、はったい粉を食べる人がいます。
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はったい粉が今でも愛されている理由

ただ、全国の方は、はったい粉すら知らない世代も多くなっているのではないでしょうか。

それなのに島では今でも馴染み深いものとされているのには、島の行事が関係しているようです。

浜下り、浜下れ、ハマオリ、ハマオレと呼ばれる行事のことで、集落の浜で、いわゆるピクニックをしたり、舟漕ぎ競争をして遊ぶことをそう呼びます。

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真剣そのもの。ハマオレの舟漕ぎ競争。

 

瀬戸内町では、海との生活をとても大切にしているので、とても賑わう行事の一つなのです。ピクニックということはもちろん、お弁当持参で浜に行くのですが、そこに登場するのが、「コーシン」なのです。

各家庭家庭、形や味が違うので、婦人たちは、自分がつくったものと交換して食べさせ合うのがまた楽しいのです。私も、毎年、島のねーさん達のコーシンと交換しあっています。

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ではコーシンを作りましょう!

 

各家庭で違うのですが、教えて頂いた瀬戸内町蘇刈(そかる)集落の婦人のレシピを是非ご紹介したいと思います。
このレシピは今ではわが家の味となっています。

 

材料

 

はったい粉300g

ざらめ500g

水3合(540ml)

仕上げのはったい粉 少量

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手順

 

水にざらめ入れて沸かし溶かす。

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ざらめが溶けたら火を消して、はったい粉を入れてすぐ混ぜる。

かなり重たくなるので木べらなどしっかりとしたもので素早く混ぜます。

好みの大きさに丸めたり平らに伸ばして切り分けたりして、仕上げにはったい粉をまぶして完成です。

 

見た目はきなこ餅のよう

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レシピを教えてくれた瀬戸内町蘇刈集落の婦人に作っていただいたコーシンです。

 

こちらは瀬戸内町清水集落の婦人が作ったコーシンです。形が四角で、配りやすいように小分けしています。

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コーシンは美味しくない!?

 

はったい粉菓子自体があまり美味しくないと言う方は、島にもいらっしゃいます。
オオムギの味が好かない(好きじゃない)。甘くない。ボソボソする。

ですが、私も含め、コーシン好きはたくさんいます。

先に話した行事の楽しい思い出も合わさって美味しく感じるのもありますが、ケーキのように主張してくる甘さやしつこさはないので、いくつ食べても飽きの来ない味わいが良いです。

3年程前に初めて食べた時、かんでるうちに、じんわりと甘さが追いかけてくるのがクセになるなーとパクパクと口に運んだのを今でも覚えています。

そして、我が家の家庭の味として定着してきています。

麦の香りが初夏のハマオレの時期とよく合って、しっとりとした触感が舌によくなじむコーシン。

食べ始めは甘みをそんなに感じない、と思わせておいて、かんでいるうちにじわじわと出てくる甘みがたまらないです。

 

ハマオレの時期はもう少し先。
早くハマオレの時期にならないかな、コーシン食べたいなと思うのです。

 

島ジューリ漫画、全6回を通して。

どんなレシピを取り上げようか考えた時に、手始めに「島の料理っちばなんね?」(島の料理といえば何ですか?)と、会う人会う人に聞いて回りました。開口一番に言われるのが「たいしたもんはない」この言葉でした。

けれど子どもの頃に食べたものを聞くと、「あれは美味かった、だけど今にしてみれば、あの頃は何もなかったから美味しかったんだよね。大人になって食べてみるとそうでもない」というのが多かった印象です。そうは言いながらも嬉しそうにその時の美味しかった話、思い出をたくさん話してくれました。だから、レシピを聞いてきたのに、思い出すのはレシピよりもそれににかかわるエピソードばかりです。レシピを教えてくれた人の嬉しそうな顔や、人物像…。

島の人には、当たり前で、なじみ深いものを取り上げてきたつもりなので、島の人にしてみれば、なんでそんなものを取り上げるのか、不思議だったかもしれません。

私は島の人間ではないので、彼らの当たり前は私にしたら新鮮で、発見の連続でした。

島ジューリ漫画はこれで終わりますが、これからも、島のねーさん、にーさんに島の料理を教えてもらっていきたいと思います。

 

おまけ:島のお菓子

 

「うむぃん」
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ムベ、トキワアケビといって、アケビ科の実で島アケビと呼ぶ人もいます。カルピスのような甘さをもつためカラスとの実の取り合いになります。まさにカラスがつついていたのを横取りしてきたのがこちらです。

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私はあいにく熟したものを手に入れられませんでした。

「子どもの頃、学校帰りに友達と半分こしようと試みた経験がある」という方のお話だと、

「朱く熟してくると、中身はどろっとした状態になり、卵の白身のようなもので半分こにはできず、先に食べたほうがたくさん味わえるから、小さかった自分はいつも周りのお兄ちゃん達に先に食べられていて悔し思いをしていた」のだそうです。

けれど、「大人になってみれば、ほとんど種ばかりの実のないものをよく食べていたなーと思うものの、道を歩けばついつい探してしまう」そう。

うむぃんは懐かしい思い出の味なのかもしれませんね。

テスト

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

瀬戸内町地域おこし協力隊として情報発信ばかりしている主婦。2013年から主婦をしている割には、料理に対する苦手意識から手抜き料理ばかりの為、料理レベルが一向に上がらないのが悩みから諦めに移行中なのが悩み。2016年に風光明媚な瀬戸内町の蘇刈集落へ移住。「移住は奄美」をキャッチフレーズにコアな瀬戸内町の情報をSNSなどで発信。 HP:http://iju-amami.strikingly.com/ SNS:Twitter&Facebook&Instagram「移住は奄美」

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