美味しい!面白い!新種の発見!?奄美の魚は前川水産におまかせ!!

島モノ

2019/05/14

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とらお

老舗の魚屋産前川水産外観

奄美市名瀬の中心部に位置する前川水産。

奄美近海の魚介類を豊富に扱っているこのお店は、昭和24年から続く、地元の人から愛される鮮魚店です。

 

外からも見える魚のポスターが気になりますね。

普段見かけない魚に出会ったり、夜光貝(やこうがい)アクセサリーなどお土産にぴったりな商品を見つけたり。

観光スポットにもってこいのお魚屋さん、ご紹介します!

 

南国ならではの魚がいっぱい!オリジナルの加工品も

では、早速お店に入ってみましょう。
魚は午前6時半の競りで、主に奄美近海で獲れた魚介類を仕入れます。

ずらりと並ぶのは、色とりどりの魚たち!
奄美近海で採れた魚
取材のために準備してもらった魚ではありません。

自然との付き合いのため、魚が少ないときもありますが、この品揃えはすごい!しかも大きい!

地元のスーパーでもなかなか見られない魚もあり、島の恵みには驚きです。

イカや島ダコ、規格外の大きさ!これでたこ焼き何人分作れるんでしょうか?奄美近海で採れたイカや島ダコ

今にも箱からはみ出しそうなイセエビ。

店主は小さい頃、イセエビのエビフライを食べていたとか・・・。この大きさのフライとは、なんて贅沢な・・・羨ましい。

奄美の前川水産で並ぶイセエビ

奄美ではよく食べられる夜光貝も木箱から溢れんばかり!刺身やバターで焼くと美味しいんですよね。

奄美の前川水産で半谷している夜光貝

箱に魚を並べながら説明してくださる店主のお話から、本当に魚が好きで色んな人に知って欲しい、食べて欲しいという想いが伝わってきました。

「みんなに美味しいお魚を届けたい」という想いが詰まった魚たち。一目見れば、その目利きの素晴らしさを感じるはずです。ぜひご賞味ください!

 

鮮魚だけではなく、店内で加工しているイカみそ、魚(イユ)みそといったオリジナルの食品も販売しています。
前川水産オリジナル商品イカみそ

これらの商品には奄美で定番のナリ味噌(ソテツの実を使った味噌)が入っています。

お土産にはもちろん、島を離れて暮らす人たちにも「ふるさとの味」として喜ばれています。

 

私もよく食べていますが、お茶請けとしてそのままでも、白いご飯にのせて食べても、野菜と一緒に炒めても美味しいんです♪

お弁当の一品にもよし、お酒のおつまみにもよし。一つあると重宝しますよ。

おさかな博士への第一歩、奄美の豊かな自然を実感!

前川水産はただの鮮魚店ではありません。

代表の前川隆則さんは、見慣れない魚を大学などの研究機関へ送っているそうです。

まさに奄美のお魚研究者です!

 

奄美の海が盛りだくさん!こだわりのお魚ポスター!!

 

奄美前川水産のお魚ポスターお店の中でもひときわ目に留まる、このお魚ポスター。

2017年に鹿児島大学の教授と協力して作成されたもので、載っている魚は奄美近海で獲れるものばかりです。

 

奄美はルリカケスやアマミノクロウサギといった「森」の固有種が多いイメージですが、「海」も忘れてはいけません。世界の中でも多種多様な魚が生息する海域だそうです。

 

ノトイスズミ、シマチビキ、キビレフエダイなど、めったに揚がらない魚の撮影には苦労されたとか。

どんな魚かは、店のポスターでぜひチェックしてくださいね!

 

200種類の魚がずらっと勢ぞろいしたポスターは、魚好きな子どもたちは大喜びでしょうね。

むしろ、こんな綺麗な魚がいることを知らないのは損!大人でも夢中になって見てしまいますよ。

ポスターは購入も出来ますので、お部屋に飾りたい方はお土産にも♪

新種の魚、大発見! 

2018年に「アヤメイズハナダイ」というハタ科の新種の魚が発見されました。

学名は「プレクトランチアス・マエカワ」。

そう、前川さんの名前が入っています。
琉球列島の魚類学に多大な貢献をしているということで、前川さんの名前が入れられました。

名前が学名に採用されるとは、いやはや、なんとも驚くばかりです。

ちなみに、アヤメイズハナダイはカラフルでとてもかわいい魚ですよ。

(詳しい記事はこちら→https://amamishimbun.co.jp/2018/12/12/15249/

 

こちら、本日仕入れた見慣れない魚。

前川さんがこうして日々アンテナを張ることで、私たちも奄美の海を知れるんですね。

 

奄美で採れた赤い魚

 

 

キラキラ光る海の贈り物。夜光貝アクセサリー

夜光貝は中身の美味しさはもちろん、殻もこんな素敵に変身しちゃうんです。

奄美前川水産で販売している夜光貝のアクセサリー

古くから螺鈿(らでん)細工に用いられている夜光貝。

奈良時代に作られた東大寺にある正倉院の宝物や、平安時代の藤原氏ゆかりの寺院、中尊寺金色堂の内部装飾など、名だたる世界遺産にも使われています。

前川水産ではこの夜光貝を加工したネックレスやピアス、箸置きなどが購入できます。

殻をここまできれいに磨くのは機械を使わないと大変ですが、近所の伍郷商店さんでは夜光貝アクセサリー磨き体験も出来ます。自分で磨いてみたい!という方はぜひ。

 

ここで、とっておきの夜光貝グッズを店の奥から持ってきてくださいました。

奄美前川水産夜光貝のさかずき

なんと・・・夜光貝のさかずき!

とても綺麗です!!

何時間も、いや、何日もかかって磨き上げられたんだろうということが想像される輝きです。ここまで磨くのはすごい労力でしょう。

これでお酒を飲んだら美味しいでしょうね~・・・。地元の黒糖焼酎を入れて飲んでみたい・・・。

 

奄美の海の恵みを伝えるお魚屋さん

取材中も次々と地元のお客さんが魚を買い求めて来られていました。

地元の人たちから愛される前川水産。店主の人柄の良さと奄美の魚に対する愛を感じました。

 

魚を買うのはもちろん、美味しい食べ方も教えてもらえますよ。買った魚は全国発送もしてくれます。

島の生物の豊かさを学んだり、素敵なアクセサリーまで購入できたりする、一味違う魚屋さん。

 

ぜひ、一度足を運んでくださいね。ファンになること間違いなしです!

 

《飲食店の詳細は のんびり奄美で掲載中!》

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この記事を書いたフォトライター

とらお

とらお

奄美出身の夫と鹿児島出身の妻、猫のとらおと3人暮らし。とらおの日向ぼっこ姿に癒されつつ、外の世界に興味を抱くとらおにその日の出来事を話しかける日々 。島でのスローラ イフを模索中。

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