奄美大島の希少植物に出会える、住用の隠れギャラリー「わだつみ館」

奄美市住用町は、奄美大島のなかでも特に山、川、海に囲まれた自然豊かな所です。

それを象徴している景観スポットが、住用川と役勝川が合流してできた大きな三角洲に広がるマングローブ原生林です。

このマングローブ原生林の全景は、国道沿いの高台から難なく眺めることができます。車を道路わきの駐車スペースに停めれば、眼下にこの光景が広がります。

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また、より身近にマングローブを見たい場合には、展望台もおすすめ。マングローブに隣接する「黒潮の森マングローブパーク」の外を回って徒歩15分程、無料で利用できます。

マングローブ林の中から眺める景観は、観るというより体感するといった感覚で楽しめます。

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この辺りで長く過ごしたいなら、国道を4km程北上した内海にバンガローがあります。

内海は堰で河口を隠されていて、一見すると湖のようなところです。

バンガローのある南岸路は行き止まりになっています。

通行も少なく、ゆっくりと過ごせるでしょう。

マングローブ原生林で心地よい時間を過ごしたなら、その奥にある森にも関心を抱くことでしょう。ここ内海には、森に入ることなく森の雰囲気を味わえるスポットがあります。

内海の国道沿いに面した一戸建ての画廊、山下弘写真ギャラリー・わだつみ館です。

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わだつみ館は、写真家の山下弘さんが作品展示を行っている入場無料の私設写真ギャラリーです。

展示作品内容は、奄美大島に自生する野生ランを被写体としたものがメインです。

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山下さんは現在、希少植物盗掘パトロールでも活躍しておられるのだそうです。

野生ランの撮影では、森の中でランを探り出すことが出来ても、その年に咲くとは限らない。

一つのランに何年もかけて撮影することもある、好きだからこそできるとのお話を聞かせてくれました。

館内には、奄美自生植物見本園もあります。

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写真だけでなく実物を見せて伝えたい」との思いのもと、希少な植物展示を実現。

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「ラン・植物に興味がある観光客の方々に、是非来館してほしい。また、島には固有種といった希少な植物があることを、島の人にこそ知ってほしい」と山下さん。

ギャラリーの方は、入り口にカフェスペースもあり、窓越しに内海の景観を眺めることができる素敵な空間になっています。そこには山下さんの写真のポストカードも陳列されています。

奄美大島の深い森のなかで咲く希少なラン・植物に出会えるスペース。観光客・地元住民問わず、多くの人が島の自然を知る場にしてほしい、とのメッセージをいただきました。

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今回の取材では、マングローブ原生林、わだつみ館と紹介させていただきました。

内海サンセットに出会う前に、活き活きとした住用の自然に包まれて、野生ランの写真に浸るといった過ごし方、いかがでしょうか?

わだつみ館

木曜日休館日(臨時休館有、年末年始の開館日等はお問い合わせ下さい)
10:00~17:00
入場料:無料
〒894-1116
鹿児島県奄美市住用町大字摺勝555−13
0997-69-533

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

写真歴22年。沖縄に14年間在住の後、奄美大島へ移住して3年。ライフワークとして、海岸を題材とした写真作品を制作している。現在、分野を拡げてフォトライターとしても活動を展開中。 2011年、カフェ・アソシアにて二回目の個展“orbit”開催。seakayak~海を旅する本~vol.27~39に、記事&写真の連載。コミュニティFMニライの番組”Nature Human”にて、企画&パーソナリティを勤める。

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