人気エリアの隠れた名所「薗家」 ひっそりと佇む緑深い別世界(奄美市笠利町)

学生さんや研究のために訪れる人が多い「薗家(そのけ)」は、奄美大島の住人でも知る人の少ない隠れたスポットです。自然のなかに佇む家屋は、かつての薩摩藩政時代に役人を接待したいという名家で、その趣きある庭園は一見の価値ありです!

 

まるで異次元…迷う方多数。まずは行き方

奄美空港から名瀬方面に車を走らせること約10分。
右手に「緑ヶ丘小学校」の看板が見えたら右折して坂を上ります。
2、3分すると左手に「薗家の庭造入口」の石碑があるので、左折しましょう。

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道なりに2、3分進むと、右手に見落としそうな細い横道が現れますので、右折します。道路が白く舗装されている少し手前の横道です。

しばらく進むと、駐車場があり、薗家の庭園の説明書きがあります。

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薗家まではそこから数分歩くのですが……、この山道がなかなか見られない珍しい雰囲気なんです。

まるで太古の植物が繁殖する奄美大島の金作原(きんさくばる)原生林のように、南国特有の樹木がそびえたちます。
異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

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熱帯の森のニオイが色濃く漂い、空気がひんやりとしていて気温も1、2度低く感じるようです。

しっとりと湿った空気に包まれるものの、べったりと気持ちの悪いモノではありません。
植物の息吹のような、霧のような心地よい湿り気が体全体を包みます。

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ちょうど雨上がりだったから、よりいっそう緑の色や空気が濃密に感じられました。

 

奄美では珍しい植物と苔むした庭園

現在、薗家を管理してるのは5代目の薗博明さん。
築150年以上になるという母屋は、国の有形文化財で、庭は市の文化財に指定されています。

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庭には奄美固有の植物や希少種がたくさん植えられており、奄美大島の中でもあまり見られない珍しい木や植物が、そこかしこに見られるんです。

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庭には水路がめぐらされており、水の流れと珍しい木々が見事な調和を保っています。

しっとりと苔むした風景は日本的なわびさびの情景でもあり。

その中に南国特有の植物もあり……、見慣れたような落ち着きの中に、時折ハッとするような鮮やかな花がさいてることも。

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よく見れば見るほど、様々な発見があります。

 

海へと続く「神の道」

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お庭の端っこには、「神の道」がありました。

「神の道」は奄美の集落には必ずあるもの。どんなに山の上だろうと必ず海へ続いている道を作り、「神の道」とするそうです。

人間が通ってもよいのですが、汚したり邪魔になるものを置いたりしてはいけないという決まりがあります。

「神様は空から降りてきて海に還り、また雨などになって降りてくる」
古くからの信仰が生んだ習慣なんだよと、薗さんが教えてくださいました。

圧倒的な自然と、神々と。奄美の人達は共に歩んできたんだなと深く感じられるお話しでした。

 

濃く深い緑の中でゆったり深呼吸

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夕暮れ時は一層涼しさが増し、心が静まります。昼間に来ても、おそらくひんやりと心地よいでしょう。

深い緑に囲まれてひっそりとした佇まいは、不思議と心を落ち着けてくれるはず。
キラキラまぶしい海で遊び疲れたら、ゆったりと心静まる薗家を訪ねてみましょう。
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【薗家】
鹿児島県奄美市笠利町大字用安字竹作167-1
管理人 薗博明さん
電話 090-5088-3676

 

お庭は好きに見ていいよとのこと。
ですが、人のお家なので入るときには一声かけるようにしましょう。
薗博明さんにお話を聞きたい場合は、事前に連絡してください。

薗家

鹿児島県奄美市笠利町大字用安字竹作167-1

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

ライター/編集。出版社・WEB制作会社を経て現在はフリーランス。ふらふらと辿りついた奄美大島で子育て中。PR記事や取材記事のほか、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。泥ろぐ(http://doronumako.com)にも奄美情報ありますよー!

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