子どもたちの笑顔に包まれた大和村の新米漁師“琥宝丸”が名瀬に魚屋をオープン!

漁師を目指して奄美に移住

今里集落は、大和村の一番西にあり、奄美市名瀬から車で約70分。集落の前には東シナ海が広がり、海から突き出ている大きな岩は“立神”と呼ばれ、集落のシンボルであり、守り神でもあります。

集落からは立神が良く見えます。

集落からは立神が良く見えます。

現在(2017年3月)、人口120人ちょっとの今里。明治から昭和にかけてカツオ漁が盛んだった時は1600人以上が暮らしていたそうで、今の13倍以上の人で賑わっていました。

かつて女司祭ノロの祭祀が盛んだったり、推定樹齢500年のフクギがそびえ立っていたり、高くて立派なサンゴの石垣があるなど歴史ある集落なのです。

旧暦八月に行われる伝統行事シバサシでは、集落の数カ所で賑やかに踊ります。

この今里集落に2015年7月、村田卓哉さん家族は移住してきました。村田さんは8人家族。お父さんとお母さん、そして6人の子どもたちという大所帯です。

千葉から移住してきた村田さん、前職は全く違う職業でした。 長男から永遠くん、翔輝くん、奏夢くん、長女の天花ちゃん、凛花ちゃん、そして琥哲くん 数ヶ月前に琥哲くんを出産した奥様の希さん、琥宝丸の「琥」は琥哲くんの名前からだそうです。

奄美に移住した村田さんは夢がありました。

それは漁師になること。

しかしながら全く海での仕事をしたことのなかった村田さん。釣り針につける糸の結び方から勉強し、船舶免許を取得し、とうとう自分の船を手に入れます。

 

末広市場に魚屋オープン!

見事夢をかなえて、漁師になった村田さん。

さらには2017年2月、奄美市名瀬の末広市場になんと魚屋さんをオープンしました。その名も“琥宝丸(こだからまる)”。たくさんの子どもに恵まれた村田さんらしい名前です。お店の前には子どもたちの写真がたくさん貼ってあります。

琥宝丸は、AIAI広場の方から末広市場に入ってすぐの場所にあります。

琥宝丸は市場内の駄菓子屋さんの前。

普段から近所の子どもたちの溜まり場でもあるのですが、琥宝丸の子供たちによってさらににぎやかさがアップ。
市場の通路には8ヶ月の琥鉄(こてつ)くんが座っていて魚を買いに来てくれたお客さんに可愛がられていたり、長男の永遠(とわ)くんがお店を手伝っていたり。

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魚の並びに、人気者の琥鉄くん。

かわいらしく、楽しい声が響き、市場もなんだか活気が増したようです。

美味しそうな鮮魚が並んでいますが、値段は安価! 日によって内容は変わります。

お店の課題は、風が強くて漁に出られない時や魚が獲れない時にどうするかということ。せっかくお客さんが来てくれても、魚がないと店が開けられない。特に海が荒れる1~3月はほぼ休業状態で、辛かったそうです。

そんな、どうしても漁ができない日にはみりん干しなどの加工品を作ることも。これが最近の人気商品になっているといいます。

子どもたちと一緒に過ごせること、自然の中で子どもたちが育つこと

移住して、漁師になって、夢を叶えた村田さん。漁師になってよかったことは子どもたちと一緒に過ごせる時間が長いこと。

「子どもたちと過ごすために奄美に来たようなもの」とおっしゃっていました。

大物を釣った村田さん。この夢を叶えたお父さんの背中をみて子どもたちは育ちます。

また、「奄美の海は綺麗だし、立神の夕陽は美しい。しかし何よりも嬉しいのは、子どもたちが変わったこと」と言います。

小学校の人数が少ないため、先生が子どもたちとマンツーマンで指導してくれたり、リーダーシップをとる機会が増えたりしたことで、遊ぶ方法や問題の解決法などを自分たちで考えるようになったそうです。

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また奄美では各集落に土俵があり、男の子は小さな頃から相撲をとる機会が多くあります。都会生まれの子供たちですが、そんな時も「臆することなく、一生懸命頑張っている」と、村田さんはうれしそう。

「やっぱり自然に中で育った方がいい。きっとこの経験が今後の人生に活きてくるはずだ」。

立神の美しい夕焼け

子どもを大切にする、子沢山の琥宝丸。愛が溢れた、美味しい鮮魚を買いに行ってみてはいかがでしょうか。

 

琥宝丸

住所:鹿児島県奄美市名瀬末広町13 末広市場内
電話:080-9082-0708  ※お魚のご予約もこちらから

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

新潟県十日町市生まれ。地方紙記者、農業、バックパッカーなどを経て、旅行雑誌や旅ガイドシリーズの編集に携わる。同時に、野外フェスの企画運営や、NPO法人で海外教育支援、震災復興支援を行う。2016年4月から奄美大島に移住。大和村地域おこし協力隊に就任。

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