サンゴの森を空中散歩!? シーカヤック&キャンプで大島海峡を感じる「海辺のさんぽ社」

聞こえるのは、風と波の音だけ

海辺のさんぽ社

67歳になる母が、自力で「大島海峡」を渡った。

普段ならショッピングモールを30分歩いただけで「疲れた」の連呼をする母が。

 

シーカヤックガイド「海辺のさんぽ社」のおかげである。

 

シーカヤックは長い弓形をしたシンプルな船で、両端にブレードの付いたパドルを使って前進する。

パドルを漕ぐのに必要なのは、筋力ではなく、強いていうならリズム感と水を感じる心だろう。

 

「力はいりません。腕はパドルを持っているだけです。腰をひねる動きに意識を集中してみて下さい。まるでダンスを踊るように」

海辺のさんぽ社

大島海峡でシーカヤックガイドを始めて18年(2016年取材時)になる「海辺のさんぽ社」柳澤大雅さんはいう。

アウトドアのガイドさんというと、筋肉隆々の体育会系を思い描いてしまうが、柳澤さんはちょっと違う。

 

「シーカヤックの魅力はなんと言ってもその静けさです。モーターボートのように水を押しのけて推進するのとは違い、優雅に海面を進んでいけます。聞こえてくるのは風と波の音だけ。しかも海面に手を伸ばせば触れられる距離ですからね。こんな乗り物が他にありますか。僕はシーカヤックに乗っていると、とてもリラックスした気持ちになるんですよ。まるで散歩をしてるような。そんな気持ちで『海辺のさんぽ社』という名前をつけました」

 

シーカヤックで大島海峡を浮遊する

 

奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡は、

白波の立つことが珍しいくらい穏やかだ。

 

まるで水槽をのぞき込んでいるように、すぐ下にサンゴと色とりどりの魚たちが見える。

魚の社会の上を飛行艇で飛んでいるようだ。

 

やがて我々の「飛行艇」は無人島に到着。

フィンを履いてお魚たちの世界を覗きに行こう。

シュノーケリングのスタートだ。

海辺のさんぽ社

「サンゴや魚がたくさんいるスポットというのは、やはり人がなかなか来れないところに広がっています。サンゴがあるところは浅瀬になっていて、モーターボートなんかでは近づきにくい。その点、僕は“枝サンゴの森”など大島海峡の秘密のシュノーケリングスポットを知っている自信があります。あ、僕がそう呼んでるだけですけど」

 

柳澤さんが名付けたシュノーケリングスポットの名前もどこか詩的だ。

 

おいしい料理に舌鼓を打つ無人島キャンプ

 

「海辺のさんぽ社」にはキャンプのコースもある。

その日の天候や利用者の体力に合わせ、無人島や陸路では来られない無人ビーチにキャンプを張る。

 

日が暮れる前に手際よくダッチオーブンに火がくべられる。

夕飯が焼き上がるのを待ちながら、海辺に腰掛けて、沈む夕陽を眺めるのだ。

海辺のさんぽ社

夕飯は2時間じっくり焼かれたチキンのソテーに、チキンのうま味をたくさん吸い上げた野菜たち。

それにサフランの香りが食欲をそそる目にもおいしいパエリアだ。

持ち込んだ赤ワインを片手に談笑。

見上げれば満天の星空に息を飲むだろう。

海辺のさんぽ社

海辺のさんぽ社

朝食だって、かわいいテーブルクロスにフレンチトーストが並ぶ。

海辺のさんぽ社

香り高いコーヒーをいただきながら、贅沢してるなぁとふと思う。

はて、贅沢とはなんだろう。

絢爛豪華さは、まったくないのに。

豊かに生きるために必要な贅沢とは、なんだろう。
ついそんなことを考えた。

海辺のさんぽ社

集合場所:鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋6(鹿児島銀行駐車場/ツアー出発集合場所)

TEL:0997-72-4295

定休日:不定休(詳細はHPで)

HP:http://amami-kayak.com/

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

デザイナー/イラストレーター/エディター。(株)yours-store代表取締役。東京ナイロンガールズ編集長。1977年生まれ。新潟県出身。好奇心旺盛で天真爛漫な性格から、旅先の風景や出会った人の見せる素が魅力的な写真に、言葉やイラストを載せた絵日記風のブログが大人気。

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