西郷さんが龍郷町に上陸!モデルさんとまわる龍郷町ゆかりの地

明治維新に貢献した薩摩の偉人、西郷隆盛。

西郷さんは30歳で幕府から身を隠すために奄美大島に潜居。所縁の場所は、居を構えた龍郷町のあちこちに残されています。

西郷さんが龍郷町にやってきたのは、記録によると1859年旧暦1月12日のこと。

この日を記念して、龍郷町では2-3月ごろに「西郷南洲翁上陸記念祭」を実施。

上陸の様子を再現したり、西郷さんの妻となる愛加那さんと西郷さんのモデルを用意して一緒に所縁の地をまわったりと、ユニークな志向いっぱい。一味違う「西郷ゆかりの地ウォーク」を楽しめるイベントとなっています。

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とってもいい天気。3月ですが、暑いくらいの陽気でした。

 

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西郷さんが上陸したのは、龍郷町阿丹崎という場所。

外海から穏やかな湾に入り、少し進んだ先にあります。ここは「西郷翁上陸之地」として案内板がたっています。また、西郷さんの舟をつないだという大きな松は「西郷松」と呼ばれ、龍郷町指定文化財となっていました。

 

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西郷松は残念ながら数年前に枯れてしまいました。この場所はお土産処になっていて、西郷松の大きな切り株は机になって使われているのでぜひ見てみてください。

 

ぞくぞくと人が集まってきました。

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龍郷町内の方を中心に多くの人が集合。

さあ、西郷さんをお迎えに行きましょう。

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実在した、集落の人物3人役が浜で出迎えます。

やってきました…!!

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当時は、はるか遠い鹿児島本土からやってきたのですからかなりの長旅だったはず。

どのような船で、どのような装備でやってきたのでしょう。この海と山の景色は、当時もきっと同じだったのかな。想像が膨らみます。

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ようこそ、龍郷へ!

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当時は集落総出でお出迎えだったといいます。そのなかにはきっと愛加那もいたのではないでしょうか。

ここから、西郷さんの3年間の龍郷町生活が始まりです。

 

西郷さんは、3度住まいを変えています。

まず1番はじめの家。龍郷町龍郷集落内にあります。

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約2か月だけの家は、今は石垣だけが残っています。

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次に、2番目の家。龍郷町小浜という場所にあります。

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ここに住んだのは2年8か月。龍郷町の滞在生活のほとんどはこの家で過ごしたことになります。

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当時の石垣が今も残っています。

わかりにくいですが、斜めにサンゴの石垣が積まれていて、これは当時としてはかなり高い技術だとも聞きました。この石垣を西郷さんや愛加那さんも触ったのかな。そう思いながら、そっと触れてみます。

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愛加那と結婚し新婚生活を送るなか、翌年には長男・菊次郎が誕生。

家族を持ち、豊かな自然のなかできっと心安らかに幸せな日々を送ったのではないでしょうか。

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ほほえましい2人の姿に、ほっこりします。

 

3番目の家が、最後の家。

こちらに移り住んですぐに、召集がかかり西郷さんは家族を置いて一人国に戻っていったのです。

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その後、菊次郎と菊草の2人の子供は呼ばれて鹿児島本土へ。

当時の規定で島で結婚した妻は連れ帰ることは許されず、愛加那は一人シマに残り、再婚はせずにその生涯を終えました。

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龍郷集落内には愛加那さんのお墓も残っています。

こちらは集落の方々の墓地ですので、観光でなかに入ることはご遠慮ください。

この日も遠くから、愛加那さんの最後に思いを馳せました。

 

約150年前に起きた、たった3年間の出来事。

失意のなか龍郷に流れ着いた西郷さんは、この地で愛する人と子供を得ました。家族とともに豊かな自然のなかで暮らす生活は、きっと心豊かなものだったのではないでしょうか。

と同時に、それは大いなる仕事に向けて心を整え、覚悟を決めるための3年間だったのかもしれません。

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この島に残る西郷さんの記憶は、愛加那さんと子供たち、家族とともにある温かさを伴っています。

西郷さんと愛加那さんの思いに寄り添う、西郷ウォークを楽しんでみてください。

 

西郷隆盛上陸之地

鹿児島県大島郡龍郷町久場886

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

ライター/しーまブログ編集長。東京都出身。大学時代に訪れた与論島にはじまり、縁あって奄美大島の新聞社に新卒で就職。さらに縁あって島人と結婚し、自らが島人となり奄美に完全に根を下ろす。フリーライターなどを経て2014年にしーまブログに入社し、現在に至る。

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