余興から生まれた人気者!島唄漫談バンド「サーモン&ガーリック」

島唄

2016/03/08

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奄美大島では、結婚式はもちろん、歓迎会、敬老会など、様々なお祝いの席で余興が披露されています。
子どものころから、集落の集まりなどで歌や踊りを披露する機会も多く、シマッチュ(島人)にとって余興は身近なもの。

余興No.1を決めるを決める「Y-1グランプリ」というイベントが開催されるほど、余興が盛んな島です。

サーモン&ガーリック

そんな余興が盛んな島で、余興から生まれた人気者がこちら。
「サモガリ」の愛称で親しまれている、島唄漫談バンドの「サーモン&ガーリック」。

「サモガリ」は島唄を大胆にアレンジしたオリジナルソングと、島口(シマグチ・方言)漫談を絶妙な加減で織り交ぜる、余興のスペシャリスト。

サーモン&ガーリックの2人

メンバーは、サーモンこと新元一文(にいもと・かずふみ)さんと、ガーリックこと城平一(しろ・へいいち)さんのおふたり。
ベースとドラムのおふたりを加え、「サーモン&ガーリックwithアニョ」として、4人で活動することもあります。

「サモガリ」の結成は、1998年。
先輩の結婚式の余興で、島口漫談をしたことがきっかけ。

その漫談が「想像以上にウケた」ため、そのままやり続けているそうです。

サーモン&ガーリックのCD

島の都会、奄美市名瀬で生まれ育った「サモガリ」。
もともとは島唄や島口には馴染みがなかったそうです。

ある日、先輩の島唄を聞いて感動したサーモンさんは島唄を習い始めます。
そんな時、奥さんの転勤で、宇検村の集落に住むことになったサーモンさん。

最初は集落生活に慣れなかったものの、豊年祭などの行事に参加するうちに、集落の魅力にどっぷりハマってしまったそう。

「島には、まだ知られていない楽しいことがたくさんある」。
集落生活を通して、そう感じたサーモンさん。

島唄の楽しさを伝えるため、ガーリックさんと一緒に、島唄をアレンジして唄う今のスタイルを始めます。

ステージに立つサーモン&ガーリック

「いろんな素材で島を楽しんでいるシマッチュが一同に会する場を作りたい」と、2001年にイベント、「夜ネヤ、島ンチュ、リスペクチュッ!!」を開催。
「夜ネヤ」は、その後も、島内や東京で不定期に開催される人気イベントに成長しました。

島唄のアレンジを始めた当初は、「島唄をばかにするな」と言われることもあったそうです。
けれども、2008年に野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」に出演したころから、「FUJI ROCKに出たサモガリ」として、認めてくれる人が急増したとか。

個性の違うふたりだけれども、「サモガリ」を続けることに価値があるとおふたりは言います。

集落のお祝いで歌うサーモン&ガーリック

島外のフェスでも、集落のお祝いでも。
「島には、こんなにたくさん楽しいことがある」というメッセージを発信し続けている「サモガリ」。

今年こそ、ニューアルバムを出したい…そうです。

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この記事を書いたフォトライター

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事務職/ライター/元ダイビングインストラクター。はじめて島の海で泳いだ日から島の海の美しさのとりこになり、単身で移住してしまった奄美3世。趣味はスクーバダイビングと写真撮影、そして旅。休みの日は、カメラ片手に海に入ったり、ドライブをしたり、美味しいものを食べ歩いたり。まだまだ島を探検中の新米ライター。大阪府出身。

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