奄美と言えば、「魚がたくさんとれる」「美味しい魚介類がある」というイメージの人も多いのではないでしょうか?
島の魚は内地にはあまり出回らないものもたくさんあります。見ているだけでワクワクしてきますよ!
今回は、名瀬漁協の競りを見学させていただきました。
競りを生で見るのは、私が関東に住んでいた子どものころ、社会科見学で青果市場の競りを見て以来です。
島に住んでいても普段はまったく触れることのない世界。興味津々です。
朝6時半スタート。かなり大きいサイズの魚も続々と並びます
毎朝6時半から開始される競りに向けて、続々と魚が運び込まれてきます。
かなり大きな魚も1匹2匹と並べられていきます。
鹿児島県の種子島以南の熱帯に生息する夜光貝ですね。非常に大きな貝で、1個1キロ以上もあります。
奄美でもよく食べられますが、鹿児島県・沖縄県以外の流通の少ない地方では高値になるので、奄美観光の際にはぜひ召し上がってみて下さい。
居酒屋などでお刺身やバター炒めなどで食べられます。コリコリして美味しいですよ。
魚がズラリ!ワクワクが止まりません
さあさあ、大小交えていろいろな魚たちが出揃ってきました。
勉強不足の私には、大半の魚の名前が分かりませんが、何だかワクワクした気分になってきます。
この魚は分かります。シビです。世界の温帯・熱帯海域に広く分布する、キハダマグロの異名です。
私も奄美に来て初めて食べたのですが、メチャクチャ美味しいです。あっさりとした赤身で、奄美で刺身と言えばシビという人は多いでしょう。
スーパーでも買えるので、南国特有の甘い醤油につけて、お刺身で召し上がってみて下さい。一口、また一口、と、どんどん食べられてしまいますよ。
南国ならではのカラフルな魚も勢揃い
こちらはまた南国っぽい、カラフルな魚たちですね。
こちらは伊勢えびの水槽。この日は残念ながら水揚げされなかったそうです。天気が悪いと獲れないのだとか。残念!
いよいよ競りがスタート
さあ、いよいよ競りの開始です。
この日の参加者は少なめで12~13名。多い時は20名程度で行われるそうです。
高齢化が進んでいて、年々、組合員の数は減ってきているのだとか。
笛の音と掛け声の独特なリズムで競りは進行します。
「入札中」の札が立てられている魚が、現在、競りにかけられている魚です。
みなさん手元に手帳のようなものを持って、何かを書き込んでいますよね。
あそこに値段を書いて競り人にチラッと示すのです。
奄美では知らない人のいない大幸(たいこう)水産の社長さんに、その道具を見せていただきました。
社名の入った黒板に、チョークで書き込むのですね。
蓄積された経験と勘で適正な値段を即座に判断するのでしょう。素人にはまったく入り込めない空間です。
昔ながらの入札道具も発見
こちらの台は昔の入札台で、現在は使用していません。
以前は先程のように黒板で示すのではなく、こちらの台に置かれた入札箱に名札を入れにきていたのだそうです。
「魚のところからいちいちコッチまで行ったり来たりするから、時間がかかってしょうがなかったよー」
と、組合長さんが懐かしそうに話して下さいました。現在のシステムになって、だいぶ時間が短縮されたそうです。
普段はあまり経験することのない競りの世界。
観光客の方も見学にいらっしゃるようですので、ちょっと頑張って早起きして、お出かけになってみてはいかがでしょうか。
また、漁港で上がった魚を漁師の奥さんたちが提供する「奄美小町」という食堂もありますよ。
こちらについては「あまみっけ」に【奄美小町】漁師の女将さんが作る地場産お魚料理が掲載されていますので、ぜひお読みになって下さいね。
名瀬漁協
【名瀬漁協】
所在地:〒894-0026 鹿児島県奄美市名瀬港町11-7
競り開始時刻:6時30分(開場は5:00からで見学可能です)
電話: 0997-52-5321
【名瀬漁協購買部】
所在地:〒894-0034 鹿児島県奄美市名瀬入舟町23−6
時間:月~金 8時00分~15時00分(12:00~13:00はお昼休みで閉まっています)
土・祝日 8:00~12:00
定休日:日曜日
電話:0997-53-8827
この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER
井田陽平
井田陽平さんが書いた他の記事を見る1974年生まれ。O型の乙女座。性格はポジティブ、根拠の無い自信は誰にも負けないと自負している。2012年(平成24年)に千葉県から奄美大島へiターン。妻とふたりで、子育てと島暮らしを満喫中。仕事は必要最低限、出来る限り家族や大切な人たちとの時間を多く過ごすというライフスタイルを基本に、子どもと戯れながら日々を過ごす。最近の悩みは、運動不足と高血圧。