青に白に緑に赤に黄色…トロピカルな色彩が満載の打田原ビーチを散策!

島景

2021/12/15

ペン

藤原 志帆

奄美空港から車で約15分の場所にある打田原(うったばる)ビーチは、遠浅で波も穏やかな海岸。小さなお子さんと一緒でも、泳げない人でも安心して楽しめるのが嬉しい、美しいビーチです。

砂浜から上がればすぐそこにトイレやシャワー、駐車場もあってとても便利。運が良ければウミガメにも会えるかも!?

そんな豊かで美しい打田原ビーチを散策してみました。どんな出会いがあるかワクワクです!

打田原ビーチの澄んだ海に癒される…

海沿いの道をしばらくドライブして車を停めたら、目の前にこの景色が広がります!

穏やかな青い海と白くてふかふかの砂浜、そして緑と空と山も合わさって、広がる雄大なパノラマビュー。その美しさに思わず言葉を忘れて、しばし波の音に耳を澄ませます。

ああ…、さっきまで、昨日まで、仕事や家事に追われてギュッと縮こまっていた自分が、ゆるりとほどけてまるで溶けていくような、リラックスした気分になってきました。

打田原ビーチは大きな湾に面しているので、奄美大島のビーチの中でも波が穏やかです。ぷかぷか浮かんでシュノーケリングをしていても、遠くの方まで足が着くくらい浅い海なので、泳ぎが得意でない人でも安心してのんびり楽しめますよ。

そんな浅い海ですが、赤や黄色などカラフルなサンゴやお魚たちがたくさん棲んでいるんです!砂浜から眺めるだけでサンゴ礁がどこにあるか見えますよ。運が良ければウミガメを見ることもでき、楽しい海中散策ができます。

砂浜から上がれば東屋があり、シャワーやトイレも完備されているためとても便利。トイレとシャワーはきれいに保たれていますよ。

天気のいい日には、海を見ながらお弁当を食べにくる地元のお母さんたちが東屋に集まっておしゃべりしていることも。穏やかな空気の中でいただくランチは最高ですね。

わたしは打田原ビーチの穏やかな波の音が大好きで、気候のいい時にはゆっくり本を読みたい時や集中して考え事をしたい時などによくこの東屋で過ごしています。

ここは自然の色彩や音などに囲まれているので、余計な情報にとらわれず、素直な心になれる気がするのでお気に入り。本の知識を素直に吸収したり、自分の心に素直になって考えたりすることができます。

奄美大島を訪れたら、あなたも自分が住んでいる場所にはない魅力をもったお気に入り場所をぜひ探してみてください。

打田原ビーチをもっと散策!

せっかくなので、砂浜を散歩してみました。この日は快晴で太陽も強く照っていたので、日陰の少ない砂浜を散策する時は帽子や日傘などをしっかり身に着けます。

細かく砕けたサンゴやパウダー状のサラサラの砂でできた浜は、どんな履き物より裸足で楽しむのがおすすめ!太陽の光を浴びた砂は熱くなっているのかと思ったのですが、歩いてみるとそんなに熱くもなく、裸足でふかふか、サクサクと心地よく散策しました。

8月の昼下がりでしたが、平日ということもあり、人はわたし以外いませんでした。島の人は気温が下がって日差しも柔らかくなる夕方ごろから海に来ることが多いんだとか。

この時間はこんなにきれいなビーチを貸切!と、思いきや…。

足元を見ると、たくさんのヤドカリが。ヤドカリもランチタイムなのでしょうか、列になって歩いたり、時にはヤドカリ同士でぶつかったりしながら、砂浜をお散歩していました。

顔を上げて耳を澄ますと、「キョロロロ…」とアカショウビンの美しい鳴き声が。波の音と鳥の鳴き声だけが、ビーチに静かに響きます。

心が洗われるとは、まさにこんな風景のことを言うんだろうな。そんなことを思いながら、心ゆくまで海や雲を眺めました。

日が落ちてくると、夕日が山の向こうに落ちていきます。空の色や雲の色がまろやかに変わっていくのが素敵です。空の色に合わせて海の色もだんだん変わってくるので、夕方以降の打田原ビーチはますます目が離せません!

打田原ビーチでは「ましゅ」づくり体験も!

打田原といえば、奄美の「ましゅ」作り体験ができる施設も忘れてはいけません!

「ましゅ」とは、島口(奄美の方言)で「真塩」のこと。奄美大島では、昔から黒潮の海水を自然ろ過して煮詰め、塩を製造してきました。

「マシュやどぅり」では、海水を薪と釜で炊いてミネラルたっぷりの塩を作る「塩づくり体験」もできます。昔ながらの製法で作る天然塩は、塩本来の旨みもあってとってもおいしいですよ!

体験メニューによっては、自分で作った塩を持ち帰ることもできます。「塩づくり体験」は前日までに予約が必要ですので、ぜひ予約して奄美ならではの体験をしてみてくださいね。もちろん、天然塩の購入も可能です。

【あまみっけ。関連記事】
奄美で天然の塩づくり。「打田原のマシュ」に込められた思いとは…

美しい海や砂浜はもちろん、そこにいるヤドカリや鳥などの生き物、集まってくる人のゆるかやな繋がり、そしてそこでしかできない体験もあり、魅力たっぷりの打田原ビーチ。心癒されるひと時を過ごしてみてくださいね。

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この記事を書いたフォトライター

藤原 志帆

藤原 志帆

大阪出身、26歳で奄美大島へIターン。大学在学中はチリ、スペイン、アメリカに留学し、中南米の6カ国28都市をバックパッカーとして周遊。その後新卒で不動産広告のITベンチャー企業に就職し、トップセールスを獲得する。美しい海に憧れて奄美大島に移住した現在は、フリーライター、ブロガー、通訳士(スペイン語・英語)、アフリカンダンサー、予備校など多方面で活動中。地酒の黒糖焼酎が大のお気に入り。

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