奄美大島の手広海岸がサーフィンの聖地と言われる12の理由!

島景

2021/10/22

ペン

勝 朝子

「奄美大島のサーフィンといえば手広海岸」と言われるほど人気のサーフスポット、龍郷町の手広(てびろ)海岸。多くのサーフスポットがある奄美大島の中でも、手広海岸はサーフィン雑誌に度々特集されています。

島内のサーファーたちも口々に「手広はサーフィンの聖地よ!」というのを耳にします。それは本当なのか?という視点で手広海岸を探ってみたいと思います。

手広海岸へ行くには?

奄美空港から約20分。名瀬市街地から約30分。
国道58号線沿い、龍郷町の赤尾木交差点と屋入トンネルの間に「手広海岸」という看板があります。

ここを看板が指し示す方向に曲がって、道なりにまっすぐに進みます。集落内の道は、歩行者もいるので気を付けてゆっくり走りましょう。

海岸近くにドーム型の宿泊施設「DOME VILLA BR BASE」が見えてきます。
この角を左に曲がり、突き当りをさらに左に進むと手広海岸の駐車場に到着です。

整備された広い駐車場から正面に見えるビーチが、噂のサーフスポット。ここにサーファーが居ないときはないといっても過言ではないでしょう。

なぜそんなにサーファーに人気なのでしょう?
早速、手広海岸でサーフィンをして、気づいたことを挙げてみます。

1. 波が良い

手広海岸は、海底の珊瑚礁の上で波が割れるリーフブレークと、時期によっては海底が砂でできている場所で波が割れるビーチブレークとの両方が楽しめるスポットとなっています。

中央に位置するリーフブレイクは特にパワーがあって綺麗な波がコンスタントに立つため、日本全国から「一度は手広でサーフィンをしてみたい」と奄美大島にやってくるサーファーが後を絶ちません。

2. 海がきれいで海水が温かい

奄美大島の他の海岸と同様、海水が透明でとても綺麗です。海中の珊瑚がサーフィン中に海の上からくっきり見えるので、最初はぶつかるのでは?と怖くなってしまうほど。

また、海水が温かいので冬でも薄めのウェットスーツで入ることができます。春から秋までは海水パンツ1枚でサーフィンしている人も。薄着でサーフィンを楽しめるのは、非常に嬉しいですね。

3. サーフポイントがいくつもある

手広海岸には、サーフポイント(サーフィンに適した波の立つところ)がいくつもあり、ポイントによって波の大きさや形も変わってくるので、日によってエキスパートからビギナーまで、いろいろなレベルの人が楽しめる波がブレークします。

4. 波が立ちやすい地形

高気圧に覆われて、島内のほかの場所が波がない時にも、いや日本中どこも波がないというような時にも、手広海岸には波が立っている、ということがよくあります。

また奄美大島は地形や潮位によって、サーフィンできる時間が短いポイントが多いのですが、手広海岸は地形的に波が立ちやすく、他の場所に比べても長い時間サーフィンを楽しむことができます。

5. サーフポイントが岸から近い

サーファーにとって、サーフポイントが岸から近いというのは、パドルして進む距離が短くて済むので楽です。とても嬉しいポイントとなります。

6. ウミガメとの遭遇率が高い

手広海岸

手広海岸には野生のウミガメが多くいます。サーフィンで波待ちをしていると、よく近くで海面からポコッと頭を出して呼吸している姿が見られます。奄美大島では時々ウミガメを見かけますが、ウミガメと一緒にサーフィンできる場所って実は珍しいのです。

7. ハワイに似ている?

手広海岸の海を見た時に思わず口に出るのは、「あれって、ハワイのダイヤモンドヘッドにソックリだよね?」という感想。ホノルルのワイキキビーチから見えるダイヤモンドヘッドにソックリな景色が、そこに広がります。
海水も透明度が高くて温かく、そんなところもハワイに似ています。

ダイヤモンドヘッドのように見えるのは「明神崎(みょうじんざき)」という岬です。麓に車を停めて山頂の展望台まで歩くことができます。

8. 台風の時にはビッグウェーブに

普段穏やかな海も、一旦台風が近づいたり低気圧の通過があると、一気に波が上がります。人の身長の2倍ぐらいの高さのある「ダブル」と言われる波や、パワーのある波がロール状に渦を巻く「チューブ」と言われる波もよく立ちます。

「ダブル」サイズになると危ないのでクローズアウトしますが、比較的大きな波のときはエキスパート天国に。 波が大きい時には強い離岸流が発生していることも多いので、地元のサーフショップの方と一緒に、十分注意して海に入りましょう。

9. 世界大会が開かれたって本当ですか?

本当です。2011年と2012年の2年間に渡って、現在のサーフィンの世界団体WSL(World surf League)の前身となる団体ASP(Association of Surfing Professional)の大会として手広海岸で開催されました。
日本国内のトッププロはもちろん、海外サーファーも奄美を訪れ、手広海岸の波で技を競い合っていました。

2021年の東京オリンピックで初めて競技種目となったサーフィン。日本代表として出場した大橋洋人選手も2012年の奄美での大会に出場していました。私は2012年の大会のメディアチームにいたので、高得点を繰り出す当時中学生の大橋選手のダイナミックなパフォーマンスに驚いたのを覚えています。

10. 無料で綺麗なトイレ・シャワー・更衣室が使える

駐車場の一角には、地域が管理しているトイレとシャワー・更衣室があります。地元の集落の方々や地元サーファーたちが清掃をして綺麗にしています。

シャワーは水シャワーのみですが、更衣室とともに無料で使えます。ロッカー等はないので、荷物は自分で管理しましょう。

室内のシャワーを使うときも、まずは外の水道で砂を落としてから入りましょう。
通常は朝9時から夕方6時まで開いていますが、都合により閉まっていることもあります。

11. 番外編:実は家族連れの海水浴やシュノーケリングにも最適

実は手広海岸であまり知られていないのが、サーフスポットの隣にある小さな入江。波の穏やかな日にはここでのシュノーケリングがお勧めです。

駐車場の東屋の横の小道を抜けると、砂浜が広がり、穏やかで小さな入り江となっています。

入江の入口までは比較的浅い地形が拡がり、クマノミなどの熱帯魚や、時にはウミガメも見ることができます。

浅いところは安全なので、子ども連れでの海水浴にもおすすめです。
お父さんがサーフィンしている間に、お母さんと子どもは海水浴というのもいいですね。

12. 海を愛するみんなでビーチを綺麗に守っている

地元サーファーたちの集まりである「奄美サーフィン連盟」では、サーフスポットに海洋ゴミ用のゴミ箱を設置したり、定期的にビーチクリーン活動を行なっています。

持ち込んだゴミをビーチや駐車場にポイ捨てしないことは当たり前ですが、奄美大島には海流の関係で漂着ゴミもたくさんビーチに上がってきます。

ビーチに行くたびに、少しずつ漂着ゴミを拾ってくるだけでも、海岸は綺麗になっていきます。皆さんもぜひ、海から上がる時にはいくつか漂着ゴミを拾ってみてください。

手広海岸が「サーフィンの聖地」と言われる理由、納得いただけましたでしょうか。
さあ、皆さんも笑顔で周りのサーファーに挨拶をして、手広海岸でサーフィンを楽しみませんか?

※島の海は、陸から見ただけではわかりにくい水の流れなどがあるので、安全には十分に気を付けながら、地元のサーフショップの方と一緒に海に入りましょう。

ペンアイコン
この記事を書いたフォトライター

勝 朝子

勝 朝子

Webクリエイター、ITサポーター、奄美大島紬のポケットチーフ「フィックスポン奄美」代表。東京出身。縁あって奄美大島出身の夫と結婚。以来毎年奄美大島を訪れ、2012年奄美大島に移住。奄美の自然、人、文化、食べ物が大好きで、島の隅々まで日々探検中!

Related Articles 関連記事