【体験型観光 宇検村編②】島の農園でレアな食体験~マンゴーかぶりつき体験~

島遊

2016/07/12

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杉浦 陽紀

奄美大島の南西部に位置する宇検村(うけんそん)。

奄美空港から1時間50分、車に揺られて走ると

次第に高くて深い緑の山々の連なりの中へと誘われます。

亜熱帯特有の植物やマングローブの群生地などを目にしながら走り、村内の赤土山の峠を越えると宇検村です。
宇検村焼内湾

宇検村は90%が山地で、波静かな焼内湾沿いに14の集落が点在。 人口は約1,800人程度です。

こんな小さな村ですが、産業はこの静かな湾を活用した養殖業をはじめ、 林業、農業、酒造製造業などがあります。

れんとを製造している奄美大島開運酒造の外観

そして今、奄美群島が世界自然遺産登録を目指していることもあり、 観光にも力を入れるべく村全体で準備を進めているところです。

宇検村は、無人島の枝手久島と奄美大島最高峰・湯湾岳(694m)を有しているのが自慢です。

湯湾岳の展望台から眺める美しい夕日は格別です。
奄美宇検村のマンゴー栽培

村の農業について少し付け加えておきましょう。

作物としては、サトウキビ、ポンカン・タンカンなどの柑橘類が主流ですが、近年は村全体でマンゴーの栽培に力を入れています。

平成27年には「かごしまの農林水産物認証制度」(K-GAP)の認定を受けました。

いわば鹿児島県から “お墨付き”をいただいたわけで、 村内ではさらに盛り上がりをみせています。
奄美宇検村で栽培されているマンゴー

そんな中で生まれた宇検村ならではの体験プログラムが「マンゴーかぶりつき体験」。

南国の太陽の下、ビニールハウスで育ったマンゴーは7月中旬頃に完熟マンゴーとして成長します。

自然に色づき、ネットに落果するのを待って収穫するのですが、この体験プログラムでは、参加者の方に、「なおじろう農園」をはじめとする村のマンゴー農園に足を運んでいただき、落果した実を実際に収穫し、その場でまるごとマンゴーにかぶりついていただきます!

まさに、野性味あふれる「食」の体験です。

奄美宇検村で栽培されているマンゴー

しかし、マンゴーは一日に数十個は完熟して収穫できるとはいえ、自然に落果するのを待つという、なかなかのんびりとした企画。

マンゴーの実り次第では、プログラムがスムーズに進まないことも予想されるという、なんともチャレンジングな内容です…。

参加者の皆さまには、自然相手であることをご理解いただいた上でお申し込みいただければと思っています。

とはいえ、マンゴーの村・宇検村ならではのレアな体験プログラムとして、きっと楽しんでいただけるはず!と信じて、あえて試験的にスタートします!

せっかく暑い南国の島に来られるのですから、スペシャルな体験を!

奄美の青い空の下、さんさんと降り注ぐ日差しを浴びて、

背中にジリジリと汗が流れるのを感じながらかぶりつく高級マンゴーの味はまた格別だと思います。

そして、時折頬をなでる涼風も感じてください。

自然の風を感じた時に五感にしみたその体験は、奄美への旅の記憶として確実にあなたの中に残ると確信しています。

■マンゴーかぶりつき体験

開催期間:平成28年7月16日頃~マンゴー収穫期終了(8月末頃予定)まで
※変更になる場合もあるので事前にお問い合わせください。

開始時間:午前9:00~12:00(体験時間約50分)

開催場所:なおじろう農園、他村内のマンゴー農園

体験料:大人3,500円/子供1,500円(7歳~15歳)

定員:10名(最小催行1名から)

問い合わせ:あまみシマ博覧会予約センター☎0997-54-2621

■なおじろう農園

大島郡宇検村湯湾

TEL:0997-67-2159

 

 

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この記事を書いたフォトライター

杉浦 陽紀

杉浦 陽紀

1978年生まれ。宇検村生まれの宇検村在住。販売接客業から舞台照明、フィルムコミッションなど多種多様な仕事を経験。現在は親から引き継いだマンゴー農家に就農。冬場は菌床栽培しいたけも作っています。「農業はキツイだけじゃない!もっと楽しく!」をモットーに日々勉強中。

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