弊社は奄美大島の全域を走るバス会社、「しまバス」と申します。
日々、地域の方々を乗せて島中を走る路線運行のほか、季節の折々には様々な企画でバスツアーも催しております。シマッチュでもまだ巡ったことのない場所をご案内する、自慢のツアーをご紹介します。
今回ご紹介するのが、瀬戸内町の「勝浦・西古見集落歩きバスツアー」です。
写真は、瀬戸内町西古見(にしこみ)集落の石垣の路地の風景。 西古見にはこのような石垣の路地と休憩するイスがセットの風景が多くあります。集落(方言では「シマ」)の人たちの生活がにじみ出ている風景です。
どんな集落?
瀬戸内町勝浦集落は、方言で「カッチュラ」。
奄美市中心市街地の名瀬(なぜ)から瀬戸内町へ向かう際に通る、県内最長のトンネル「網野子トンネル」(4,243m)を抜けてすぐの集落です。
西古見集落は、奄美大島本島の最西端に位置する瀬戸内町の集落。
西古見と言えば「夕陽が美しい集落」とイメージする島の人は多いでしょう。
勝浦は、もしかして「どこの集落だったかな?」と島の人でさえうっかり思ってしまう集落かもしれません。
しかし、やはり集落の中に入って、歩いて、集落の方と接してみると、全く違う集落のイメージが現れ、その集落の魅力が新鮮に感じられてきます。
では、勝浦・西古見バスツアーへ出発!!
今回は、国道58号を南へと向かい「勝浦」→「古仁屋にて昼食」→「西古見」→「篠川経由にて名瀬市街地へ」というコースです。
勝浦では、個人で手作りで塩を作っている喜村さんを訪ねました。
まずは塩工房へ。小屋も全て手作りです。
出来立ての塩。ここからさらに小さなゴミを手作業で取り除いていきます。
喜村さんが作る塩は、細かくてフワフワしていて美味しいのです!!
宣伝はしていないものの、美味しさが口コミで広がって、お土産として本土へと送るために買いに来られる方も多いということです。
他にも「勝浦の泉」「モーヤ墓」「勝浦海岸」「富加那」(とみかな)「公民館の名札」(お笑い芸人の「ぐっさん」こと山口智充さんが書いた名札)などを巡りました。
そしていよいよお楽しみ、古仁屋の名店「ちゃんこ居酒屋 神鷹(かみたか)」にて昼食!!
この日は「カケロマのキビ酢チキン南蛮定食」(写真下)「魚のあら煮定食」「豚骨定食」というメニューでした。
ボリューム満点で、どれも美味しい!みなさん大満足です。
さあ、次は古仁屋から西古見へ!!
名瀬市街地から古仁屋まで約1時間。
古仁屋から西古見までは約1時間20~30分。
長い・・長い・・・道のり・・・。
ようやく西古見に到着です!!
ここからは西古見の区長さんが集落を案内してくれました。
集落奥にあるナハンマ公園。名物「西古見の三連立神(さんれんたちがみ)」が眺められます。
さらに上へと進んで行くと、旧日本軍の戦跡「西古見観測所公園」に到着。
ここでおいしい休憩タイム。西古見区長の宮原さんが栽培しているパッションフルーツの試食販売です。
甘酸っぱくて美味しいパッションフルーツのほか、サプライズで採れたてトビンニャ(マガキ貝)が振る舞われました!!おいしい食べ物に舌鼓&お買い物で、お客様も大満足。
古きよきシマの姿をめぐる
最果ての集落、西古見をゆっくり巡ってみましょう。
現在は廃校となっている西古見小中学校入口。
樹齢100年を越える栴檀(せんだん)の巨木を発見。その枝振りや根が力強くうねる様子、たたずまいは一見の価値ありです。
このガジュマルの左下の根元の部分にある湧き水。昔は生活用水として利用していたということです。
昔ながらのサンゴの石垣もそこかしこに残り、道を作っています。
集落から海岸や港へ行くと、三連立神がどこからでも見られます。
「聞く」「話す」を加えてさらに楽しいシマ巡りを
景色を眺めているだけでも得難い経験となるのですが、やはり集落の方からいろいろ聞いてみると、より立体的に集落をイメージでき、集落に対して理解が深まって行きます。
区長の宮原さんと加商店(くわえ)の加さん、いろいろなお話ありがとうございました。
最後に区長の宮原さん宅にて、ご自身で撮影された写真を見せていただきました。
やはり西古見の夕陽は、鮮やかさと三連立神とのコラボレーションが素晴らしいです。
区長さんによると三連立神と撮影するなら、10月頃が最適だと教えてもらいました。
しまバス企画バスツアー「勝浦・西古見集落歩きバスツアー」は、2016年6月26日(日)に催行されました。
巡った場所・・・勝浦集落・西古見集落
往路は名瀬より古仁屋へは国道58号線、復路は西古見より篠川経由にて名瀬へというルートでした。
集落案内・・・勝浦集落、喜村さん。西古見集落、区長の宮原さんと加商店の加さん。
バスツアーの協力・・・勝浦集落、西古見集落の皆さん。
「しまバス」の最新情報はこちら!!
