奄美大島の最西端、夕陽の景勝地として知られる西古見での夕陽観賞をメインに、集落散策や島の素材のBBQまで楽しめるサンセットバスツアーin瀬戸内町。
後編では、西古見の集落散策、シマ唄体験、サンセットを楽しみながらのBBQのご紹介をいたします。(前編はこちら)
区長さんの案内で、サンゴの石垣が残る集落を散策
西古見の戦跡、掩蓋式観測所跡の次は、区長さんの案内で西古見集落の散策へ。まず伺ったのは金刀比羅神社。港を見下ろす高台にある神社です。
西古見集落は、かつて、多くの漁船が立ち寄る場所として知られ、海上安全と豊漁祈願のため、多くの漁船がこの金刀比羅神社に立ち寄っていました。とりわけ、年に一度行われる奉納祭りの相撲大会では、各地から人が訪れ、集落の浜は船をつける場所もないほどにぎわったとか。西古見の海を見下ろせる景勝地です。
続いては奄美大島でも最長と言われるサンゴの石垣。この昔ながらのサンゴの石垣がここまできれいな形で残っていることはなかなかないこと。石垣の近くにところどころあるベンチも風情があります。
思わず迷い込みたくなる小道。
初心者も安心! 一度はやりたい三線体験
そして、西古見集落の公民館に移動し、三線体験がスタート。
今回の講師は、唄者の永井しずのさんと田井陽子さん。
ひとりひとりにバチの持ち方から音の鳴らし方まで、初心者でも気軽にできるよう教えてくれます。
三線体験のあとは、お二人によるシマ唄の演奏が。
集落自慢のパッションフルーツのジュースは絶品。
お土産に、と、参加者全員に島バナナまで!
そして、いよいよ夕陽を見ながらのBBQへ向かいます。
夕陽を見ながらの絶景BBQ。バスツアーだからお酒も飲めちゃう!
場所は、西古見ナハンマ公園。集落で採れたイノシシ肉や島豚、黒糖焼酎に舌鼓を打ちます。
きめ細やかな白砂が美しい公園前のビーチ。
玉ねぎをまるごとホイルに包み、バターと塩コショウで味付けして炭に放り込んで焼く、玉ねぎの丸焼きは大好評。
奄美名産のすももやたんかんを使ったリキュールは、しっかりフルーツの味がして、お土産に買って帰りたいという声が続出でした。絶景の夕陽スポットで帰りのことを気にせずにお酒が飲めるのもバスツアーの魅力のひとつですよね。
日が暮れると、頭上には月が。
存分に夕陽とBBQを堪能したあとは、いよいよ帰路へ。もう既にあたりは真っ暗。疲れた人はひと眠りするのもよし、また、ガイドさんが歌う新民謡に耳を傾けるのも貴重な体験です。
帰り際には貴重なお土産も
バス車内で配られたパンフレット。新民謡の歌詞も載っているので、一緒に歌っても。
帰り際には、「あまみっけ。」で公開されている奄美大島を舞台にしたロードムービーを写真絵本にした非売品のブックをお土産としていただきました。
今日行った西古見集落ももちろん登場しています。思い出に残るプレゼントですね。
行く道すがらから、家に帰ってまでも、奄美の魅力を余すことなく堪能できるバスツアー。もっと、深く奄美を知りたいなら、ぜひ、体験してみてくださいね。
サンセットバスツアーin瀬戸内町体験レポート:後編
鹿児島県大島郡瀬戸内町西古見
この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER
三谷晶子
三谷晶子さんが書いた他の記事を見る作家、ILAND identityプロデューサー。著作に『ろくでなし6TEEN』(小学館)、『腹黒い11人の女』(yours-store)。短編小説『こうげ帖』、『海の上に浮かぶ森のような島は』。2013年、奄美諸島加計呂麻島に移住。小説・コラムの執筆活動をしつつ、2015年加計呂麻島をテーマとしたアパレルブランド、ILAND identityを開始。