名瀬は金久町のグリーンストアの向かい、酒屋さんの横にある「大虎ん」。
中に入るとすぐに、2階の座敷に上がる階段と6名ほど座れそうな座敷とカウンターがあり、壁一面とカウンター上に、たくさんのボトルが並んでいます。
その奥のキッチンにおしゃれなキャップを被った男性がいます。
こちらがマスターの富田康太郎さん。
お若い!!人懐っこいその笑顔からは初対面の感覚がしませんでした。この笑顔を見るとなぜかほっとします。
「大虎ん」の店名は、オオトラツグミという奄美大島にしかいない鳥から、名付けているそう。
横浜のお店で約3年間修行されたあと、2014年11月1日の「本格焼酎の日」にオープンして、約1年半ほど経つそうです。
何とマスターのご実家は、「龍宮」、「まーらん舟」などの黒糖焼酎で知られている富田酒造場さんです。
私が富田酒造場さんを取材したご縁で、お兄さんで富田酒造場の富田真行さんご家族も取材にご参加されました!!
富田酒造場の「龍宮」はもちろん、他の黒糖焼酎、ビールはハートランド、ワインまで、お酒好きにはたまらないラインナップが揃います。
また、お酒だけではなく、料理も地産地消をモットーに、島の食材を中心にして、マスターのセンスで提供されています。
オススメ一品目が、マスターが吟味した、お刺身3点盛り。
(画面向かって左から、がつん(メアジ)、ソデイカ、きほた(ウメイロ))
つぎに、豚の軟骨煮。
こちらは、同じ鹿児島産の軟骨を使用しており、シマでは甘辛く炊いて味をつけるのですが、お店では塩ベースになっています。
最後に、特に印象的だった汁あり油そうめん。
奄美の郷土料理に油そうめんがあります。一般的には、固めにゆでた素麺に油と出汁をからめます。出汁や具材には各家庭の味付けがあります。お店は何と、汁ありです。しかも、豚骨ベースのラーメン風にアレンジされています。汁ありの煮干し出汁は、食べた事がありますが、ラーメン風は初めてです。
マスターは、「シマの食材」で地産地消を目指しています。
横浜での修行時代から、「シマの食材」を強く意識していました。
将来的には漁業権を取得するところまで、見据えているとか。
先にあげた富田酒造場さんも、「シマの材料」でお酒を造ることを目指してます。
マスターと真行さん、目指すところは一緒のようです。
先が楽しみでしょうがありません。
お店に伺ったこの日、シマの友人、私の仲間を含め、あれよあれよと最後には、総勢10名ほどの大宴会になっていました。
お店におじゃましたのは初めてでしたが、全くそんなことを感じず、やさしい雰囲気に包まれ、最後は写真のように、、、。
ぜひこの雰囲気と料理、お酒、楽しんではみませんか。
呑み処『大虎ん』
住所:鹿児島県奄美市名瀬金久町1-2
電話:090-8919-1922
営業時間:18
定休日:不定休
HP:https://www.facebook.com/ootoran
この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER
はしぐち たけし
はしぐち たけしさんが書いた他の記事を見るフォトグラファー/ディレクター LUCE合同会社代表。奄美にルーツを持ち、東京にて、広告、ファッション、カタログ等のスチール、ムービーの企画、ディレクション、制作、撮影を行う。また、近年ルーツである奄美にたびたび戻り、撮影活動をしている。