2016年にオープンしたこの『あまみっけ。』のPR動画として作られた、パペットアニメーションを皆さんご存知ですか? 本場奄美大島紬の模様をしたテディベアのみっけが、奄美大島を旅するロードムービーです。
奄美大島の美しい景色とハートフルなストーリーが楽しめる動画はこちら。
みっけが初めて奄美大島に来てからもうすぐ二年。動画の中で紹介しきれなかった素敵なスポットもたくさん。新しいお店も続々と増えています。
一度訪れた人はまた来たくなる、奥深い魅力がある奄美大島。
みっけと共に、全6回で奄美の現在をご紹介します!
−これまでの記事−
みっけの女子旅 Vol.1|空を飛び、こころに触れて、暮らすように泊まる1日目
みっけの女子旅 Vol.2|大島紬というルーツに触れ、大人ピクニックを楽しむ2日目
みっけの女子旅 Vol.4|マテリヤの滝でSUPし、国直ビール体験で大和村を楽しむ4日目
みっけの女子旅 Vol.5|ケンムンの村で釣りイカダとコーヒーを楽しむ5日目
みっけの女子旅 Vol.6|奄美の奥座敷・加計呂麻島で〝そのままの美しさ〟を知る6日目
ゆるやかな時間が流れる「とよひかり珈琲店」でモーニングセットを
大和村で夜を過ごしたみっけは続いて、奄美大島の中南部西にある宇検村に向かいました。
宇検村は、奄美群島で一番高い山、湯湾岳がある村。冬でも高い山々が風をさえぎってくれるため、気候が穏やかなゆっくりとした雰囲気の場所です。
うららかに晴れた小春日和、まずみっけは「とよひかり珈琲店」に向かいました。
「とよひかり珈琲店」は宇検村地域おこし協力隊の重田朱美さんが2017年11月にオープンしたカフェ。
地域の方の力を借りながら、古民家を改装してできたお店です。
エチオピアやルワンダ、エクアドルの豆を取り寄せて、自家焙煎しているコーヒーはちょっと驚くほどのおいしさ。ゆくゆくは宇検村産のコーヒーを出すのが目標なんだとか。
モーニングはコーヒーとミニサラダ、トーストにバターとジャムがついて400円。
(※2020年3月現在モーニングはやっておりません)
窓から差し込む優しい太陽の光と、香り高いコーヒーを楽しんでから、みっけはケンムンを探しに行きます。
あちこちにあるケンムンスポットで一緒に記念撮影
宇検村は、14集落の各地にそれぞれ違うケンムン伝説が伝わっていて、ケンムンの郷と呼ばれている場所。ケンムンとは、奄美に古くから伝わる妖怪のこと。タコが苦手で相撲が好きで、河童に似た外見をしているそう。奄美では、お年寄りとお話ししていると、今でも「昔、ケンムンと相撲をとったことがある」なんて話が飛び出してきます。
現在も宇検村にはいくつもケンムンの像があり、ケンムンとのエピソードがつづられた看板とともに、訪れる人々を楽しませています。
実はみっけは、冒頭で紹介した動画内でケンムンと会っています。動画の4分27秒あたりがケンムンの登場シーン。「ここには境界線なんてないよ」というケンムンの言葉に、みっけはずいぶん励まされたようです。
久しぶりの再会を喜んだあと、みっけは「釣りイカダ宇検」に向かいました。
枝手久島(えだてくじま)を眺めながら、海に浮かぶイカダでのんびり釣りを楽しむ
「釣りイカダ宇検」は船を出して海上に浮かんでいる釣りイカダまで送ってくれるサービス。釣り竿など必要な道具一式を借りることもできるので、手ぶらで釣りを楽しめます。
美しい焼内湾を船で行き、枝手久島を横目に見ながら釣りイカダまで移動。
日差しで輝く海を、風を切って走るのは最高の気分です。
そして、釣りイカダについたら早速釣りを開始。初心者でもお店の方がていねいに教えてくださいます。
周囲に海しかない釣りイカダの上で、ひたすら魚がかかるのを待つと、忙しない日々のあれこれが頭の中からいつの間にか消えていきます。
釣れた魚はもちろん持ち帰りOK。さばいてくれる居酒屋さんを紹介もしてくれるそう。
宇検村ならではのゆっくり流れる時間を楽しみ、みっけは次のスポットに向かいました。
写真╱トヨヤマコトネ
みっけが訪れたお店紹介
とよひかり珈琲店
住所:大島郡宇検村湯湾716
営業時間:火 11:30~14:00、木・金 15:00~18:00、土 11:00〜17:00、水 焙煎日
定休日:日・月
※2020年3月現在、土日の営業時間はFacebookにて要確認
FB:https://www.facebook.com/14hikaricoffee/
釣りイカダ宇検
住所:鹿児島県大島郡宇検村宇検544-5
電話番号:0997-67-6633
営業時間:8:00~17:00(12~2月は16:00まで)
定休日:なし
料金:A地点(宇検港)大人1,500円・子供750円、B地点(イケン間)大人2,500円・子供1,000円、C地点(ドン地先)大人3,000円・子供1,500円、貸し竿一式1,200円、餌代など別途必要
この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER
三谷晶子
三谷晶子さんが書いた他の記事を見る作家、ILAND identityプロデューサー。著作に『ろくでなし6TEEN』(小学館)、『腹黒い11人の女』(yours-store)。短編小説『こうげ帖』、『海の上に浮かぶ森のような島は』。2013年、奄美諸島加計呂麻島に移住。小説・コラムの執筆活動をしつつ、2015年加計呂麻島をテーマとしたアパレルブランド、ILAND identityを開始。