NHK大河ドラマ「西郷どん」ロケ地を歩く【宮古崎つつじウォーク】

2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」。オープニング映像で映る印象的な奄美のロケ地に、大和村国直の「宮古崎(みやこざき)」という場所があります。

 

岬の一面が低木笹に覆われた、奄美大島のなかでもここでしか見られない特別な場所。ドラマのオープニングでは西郷隆盛役の鈴木亮平さんが、宮古崎の絶景のなか、腕を組んで大海原を見渡している姿が映されています。

この宮古崎、かつてはツツジの名所としても知られた場所。しかし現在は盗掘によってその多くが持ち去られ、危機的状況にあります。

その美しいツツジを復活させよう!!というコンセプトで始まったのが、「宮古崎つつじウォーク」。今年2018年は、NHK大河ドラマ「西郷どん」ロケ地にもなったという付加価値が加わって、よりいっそう楽しめるイベントになりました。

 

宮古島つづじウォーク会場

 

上の写真は、受付シーンです。

参加費は保険料&昼食代(カレー食べ放題)を含んでたったの500円、就学前のお子さんは無料です。

ちょっと早めに着くことが出来たので、余裕を持って受付を済ますことができました。

この数十分後、この場所がすべて人で埋めつくされることになります。

 

 

宮古島つづじウォーク会場

 

出発前には、奄美中央病院から健康診断のサービスも。

血圧や骨密度、血管年齢を無料で検査してくれます。

ご高齢の参加者も多くいらっしゃるので、嬉しいサービスですね。

 

 

宮古島つづじウォーク会場

 

大和村の国直集落は、今回を含め、工夫を凝らした様々なイベントを企画してくれる集落です。

 

現在、宮古崎トンネルの工事が進んでおり、近いうちには、奄美市の中心地である名瀬からのアクセスがかなりスムーズになります。

 

美しい海岸と、ひたすら人のよい方々のいる集落です。
写真は、出発前のひととき、西郷どんのポーズをとっているつもりの次男です。

宮古島つづじウォーク会場

 

主催する青年団があいさつ、注意事項を伝え、みんなそろって出発前の準備運動。

 

往復4キロ弱、しかもそこそこハードな山道ですので、大切です。

老若男女入り混じってストレッチ。まずは体をほぐしていきます。

 

 

宮古島つづじウォーク会場

 

いよいよスタート!!

宮古崎の生態系に配慮して、消毒液を踏んでからのウォーキング開始です。

 

とにかく良い天気に恵まれて、気持ちの良いウォーキングになりました。

 

この後、けっこう気温が上がってきたので、写真ではみなさん厚着ですが、数十分後には1枚、2枚と脱いでいくことになったようです。

 

 

 

宮古島ウォークイベント開始

 

宮古崎までは、1,950メートル。

 

初めは美しいさきのはまを見ながら、途中からは長い階段や上り下りのある山道を進んでいきます。

ちなみに我が家は2年ぶりの参加だったのですが、2年前は子どもが疲れてしまって、けっこう大変でしたね。

 

現在は小2、年中、年少になって自分で歩いてくれるようになったので、だいぶ楽になりました。

(全部自分で歩けたらカレーが食べ放題だよ!って。)

 

 

宮古崎までの看板

 

こんな感じの上り坂もありますので、甘く見てはいけません。

 

受付で無料貸出ししてくれている杖をつきながら歩いている方もいらっしゃいますね。

 

ちなみに我が子は、杖を借りて間もなくチャンバラごっこを始めたので、即刻取り上げてお返ししました。

 

 

宮古島つづじウォーク

 

途中のポイントには、給水所が準備されています。

この日は天気が良くて暑くなってきたので、とても有り難かったですね。

 

これだけのお茶を作るのも、ここまで運んでくるもの大変なご苦労だったでしょうに、こうしたイベントのたびに、国直集落の方々には感謝しています。

 

 

 

宮古島つづじウォーク給水所

 

いやー、素晴らしい眺めですよね。

ここまでのウォーキングの疲れが、一瞬にして吹き飛んでしまいます。

 

国直海岸は北西に向いていますので、サンセットポイントとしても名所で、この日のように晴れた日は特にたいへん美しい夕日を眺めることが出来ます。

 

宮古島から見れる景色

 

宮古崎はツツジの名所として知られ、開花時には岬を真っ赤に染めたと言われていますが、盗掘によってその多くが持ち去られ、現在は絶滅の危機に瀕しています。

 

そもそもこの「つつじウォーク」は、その自然を人間の手で取り戻そう!という試みなのです。

途中の植樹ポイントでは苗木が用意されており、家族や友人などの各単位で植樹に参加させてもらうことが出来ます。

 

毎年植えたつつじが、何年か後に美しい花を咲かれてくれることを想いながら、スコップで穴を掘って植え付けます。

 

 

宮古島ツヅエの名所

 

さて、いよいよ「西郷どん」のオープニング映像が撮影されたスポットに到着です。

本当に天気が良くて気持ちが良い日でした。

写真で見るのもいいのですが、ぜひ一度は実際に足を運んでみられることをオススメします。

宮古崎西郷どんのロケ地

 

この雄大な景色を眺めているだけで、身も心も爽快、気分がよくなってきます。

 

NHKドラマ「西郷どん」のオープニング映像のように、ここで沈む夕日を眺めたら、どれだけ満たされた気持ちになれることでしょう。

ただ、実際には明かりがまったく無いので、実行される場合には気をつけてください。日が沈んだら真っ暗です。

 

宮古崎西郷どんのロケ地

 

スタート地点の国直公民館に戻ると、集落の婦人会のみなさんがカレーを振る舞ってくださいます。

みんなで食べるカレーって、なんでこんなに美味しいんでしょうかね。

「いっぱいおかわりしてくださいねー」という言葉を真に受けて、私も子ども達も、それぞれ2杯ずつおかわりをして、大満足で帰路につきました。

 

 

 

毎年開催されているこの「宮古崎つつじウォーク」以外にも、国直集落では楽しいイベントがたくさん企画されています。奄美大島にお越しの際には、国直集落、要チェックです。

トンネルが開通していない今でも、奄美市の中心街・名瀬から車で30分もかからない場所ですので、ぜひ足を運んでみてください。

 

また、イベントではなくても、いつでも宮古崎には行くことができます。春3~5月くらいにはツツジも楽しめます。国直集落は海水浴を楽しんだり、宿泊施設もありますのでゆっくりした時間を楽しむのにぴったりの場所です。

大和村宮古崎

場所:大和村国直集落

アクセス:国直集落から2km の遊歩道・徒歩30 分・駐車場あり
※集落内遊歩道入口に駐車場有り・トイレ無し

この記事を書いたフォトライターPHOTO WRITER

1974年生まれ。O型の乙女座。性格はポジティブ、根拠の無い自信は誰にも負けないと自負している。2012年(平成24年)に千葉県から奄美大島へiターン。妻とふたりで、子育てと島暮らしを満喫中。仕事は必要最低限、出来る限り家族や大切な人たちとの時間を多く過ごすというライフスタイルを基本に、子どもと戯れながら日々を過ごす。最近の悩みは、運動不足と高血圧。

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