加計呂麻島に行く前にチェックすべき3つのポイント。「せとうち海の駅観光案内所」で聞いてきました!

島コト

2017/12/12

ペン

やまもと みほ

奄美の中でも人気の観光地、加計呂麻島。

奄美大島に住んでいる人にとっても、加計呂麻島はなんだか特別な場所。

心を虜にしてくれるパワースポットもたくさんあります。

 

奄美大島からフェリーでわずか20分程度ですが、ちょっと待って!

行く前に知っておくとよいことが実はいろいろとあるんです。

加計呂麻島の旅の窓口、せとうち海の駅観光案内所の方に加計呂麻島に渡るまでの心構えと準備についてお話を伺ってきました。

せとうち海の駅観光案内所

話をしてくださった方は、笑顔が素敵な徳さん(写真右側、以下、(徳))。
インタビュー形式でお届けします!

 

ポイント1:加計呂麻島に行く交通手段を要チェック!

 

− 加計呂麻島に行くには、どのような手段があるのでしょうか?

(徳)「加計呂麻島へは、フェリー、海上タクシーの定期船、海上タクシーの貸切船の3つの手段で行くことができます。

最近はLCC(格安航空会社)でフラッと奄美大島に遊びに来る方も多く、奄美大島本島と加計呂麻島が橋で繋がっていると思っているお客様もいらっしゃいます。」

加計呂麻島と瀬戸内町をつなぐフェリーかけろま

 

− それは初耳です!しっかり交通手段を調べて加計呂麻島に行かないと、予定時刻通りに本島側に帰ってこれないこともありますよね?

(徳)「そうですね、フェリーや定期船の時間は決まっていますので、事前に調べておくことをおすすめします。台風や悪天候での欠航もたまにあるので、最新情報を“奄美せとうち観光協会のHP”で事前にチェックしていただきたいですね。

また、車を加計呂麻島に渡す場合は、フェリーに乗せられる台数も限られていますので、事前予約が必要です。」

 

− 加計呂麻島の主な港は、瀬相港(せそうこう)と生間港(いけんまこう)の2つの港があるので、どちらに到着するのかも確認する必要がありますよね。徳さんオススメの交通手段がありますか?

(徳)「観光客の方に喜ばれるのが、海上タクシーの存在です。主要な港以外にも桟橋などに着けて降ろしてくれるので、旅のプランの幅が広がります。

特に、夕日が綺麗な日には、遊んでいたビーチから海上タクシーに乗って、ゆっくりと沈む夕日を見ながら本島側に帰るのもオススメです!

絶景を独占でき、自分だけの時間を味わうことができるので、加計呂麻島の思い出と共に贅沢な時間を過ごせると思います。貸切船はいくつかあるので、事前に問い合わせをして船長さんと相談するのも良いかと思います。」

加計呂麻の海に沈む夕日

ポイント1まとめ
・加計呂麻島への交通手段はフェリー、定期船(海上タクシー)、貸切船(海上タクシー)の3つ。
・フェリーと定期船の時間と到着港は奄美せとうち観光協会ホームページで事前に要チェック!
・加計呂麻島に車を渡す場合は、事前に予約が必要。フェリーかけろまの予約:古仁屋待合所 0997-72-3771
・海上タクシーで夕日を見ながらサンセットクルーズを楽しみながら帰るのもオススメ。

奄美せとうち観光協会HP
せとうちウェルカム
https://www.setouchi-welcome.com

 

ポイント2:宿と食事処は事前に要チェック!

− 加計呂麻島の宿泊地と食事処はどうでしょうか?

(徳)「数年前に比べて、とても増えました。宿泊場所の数ですと、瀬戸内町本島側の宿泊施設より数が多いです。」

− そうなんですか!それは意外です。

加計呂麻島スリ浜

(徳)「素泊まりの宿泊施設も増えています。

加計呂麻島にはスーパーやコンビニが無いので、素泊まり施設を利用する場合は、自分たちで本島側で食材を買い込んで、加計呂麻島へ渡ることをオススメします。また、瀬相港近くの特産品販売所『いっちゃむん市場』は新鮮なお野菜やお魚も手に入るので、ぜひ寄っていただきたいお店です。

食事を提供する宿泊施設でも、食材の準備が大変なので、食事をしたい場合は必ず事前に伝えましょう。また、ランチなどの食事処はいろいろありますが、不定休のお店も多いので、行く前に事前に予約をしておくといいかと思います。」

加計呂麻のランチ

ポイント2まとめ

・宿泊施設の数は多いが行く前に必ず予約を。
・素泊まりで宿泊する場合は、本島側での買い物がオススメ。
・いっちゃむん市場では、新鮮な野菜や魚が手に入る。
・食事処はたくさんあるが、不定休のお店が多いので事前予約を。

 

 

ポイント3:島内の旅のルートを事前に要チェック!

 

− 観光案内所に訪問される方はどんな質問が多いですか?

(徳)「そうですね…『どこに行ったらいいですか?』と漠然とした質問が多いと感じます。

加計呂麻島に何があるか分からないままふらっと遊びに行く方も増えました。そのような質問の時は、したいことについて丁寧にお話を聞きながら、ニーズを探るようにしています。

例えば海に行きたいのか、写真スポットに行きたいのか、体験がしたいのかなど。せっかく加計呂麻島に行くなら、また来たいと思える思い出をたくさん作って欲しいですからね!」

 

− ニーズを引き出して、旅のプランを一緒に考えてくださるのはありがたいですね。徳さんオススメのポイントはどこですか?

(徳)「写真を撮るなら、夕日が綺麗なタカテルポイントや、諸鈍(しょどん)集落のデイゴ並木が好きですね。デイゴの花が咲く時期は5月頃ですが、海辺に立つ巨木の並木道は素敵な写真スポットです。

また、武名(たけな)集落や於斉(おさい)集落のガジュマルもインスタ映えするポイントですね。ビーチは実久(さねく)集落のサンゴ礁に感動しました。加計呂麻島は戦跡も多いので、戦跡巡りも面白いですね。」

加計呂麻島のデイゴ並木

− 観光スポットがたくさんですね。やはり、事前に行きたい場所を考えておくことで充実した旅ルートを作れそうですね。

(徳)「また、加計呂麻島は意外と大きな島です。旅行者の見たいところ行きたいところを中心に、加計呂麻島の滞在可能時間を聞き、島内の交通手段も考えながらプランを考えます。」

 

− 加計呂麻島内の交通手段は何がありますか?

(徳)「最近では、加計呂麻バスのレトロな感じが可愛い!と若い女性から中高年の方々にも人気なようです。ただし、フェリーかけろまに合わせて出発時間が決まっているので、バスで回る場合は、時間の確認をした方がいいです。

加計呂麻バスでビーチまで行って、帰りは海上タクシーで帰るということもできますね。」

 

− なるほど、バスと海上タクシーの組み合わせは意外でした。

(徳)「あと、電動自転車のレンタサイクルもあります。生間港と瀬相港、諸鈍(しょどん)集落の体験交流館で借りることができます。山々の高低差が激しいので長距離の移動は難しいと思いますが、その日の体調や体力と相談しながら、ゆったり加計呂麻の風を感じてほしいです。体験交流館で予約可能なので、事前に問い合わせした方がいいかと思います。」

 

− 自転車で海を見ながら回るのも気持ちが良さそうですね!今度、私も挑戦してみたいと思います。

(徳)「あとはレンタカーもあるのですが、加計呂麻島で2箇所しかありません。車の数に限りがあるので、必ず予約が必要です。また、ガソリンスタンドも多くはないので、気をつけてくださいね。」

 

− 行きたい場所と交通手段は事前に想定してから行くべきですね。雨の日の遊び方はいかがですか?

(徳)「加計呂麻島の綺麗な海をぜひ見て欲しいのですが、雨の日も楽しむことができます。最近は女子旅も多く、夜光貝磨きのアクセサリー作り体験や、天然塩工場や製糖工場の見学なども人気です。西阿室(にしあむろ)集落の川も、大うなぎの餌付け体験ができる観光スポットなんですよ。楽しい思い出がたくさんできるといいですね。」

 

ポイント3まとめ

・加計呂麻島で何がしたいのか、事前に考えてから加計呂麻島へ。
・やりたいことや滞在時間に合わせて、島内の交通手段を選んで。
・観光ポイントはたくさん!ニーズに合わせて旅のルートを決めよう!

 

加計呂麻島のことならせとうち海の駅観光案内所へ

 

− 徳さんは、いつから観光案内所でお仕事されているのですか?」

(徳)「こちらで働き始めたのは2017年4月からになります。今は加計呂麻島に住んでいて、毎日船で古仁屋に通っています。」

 

–  加計呂麻島のこと、とても詳しいですね!勉強されていることがお手持ちの資料からも分かります。

加計呂麻島の観光マップ

(徳)「私の祖母が加計呂麻島に住んでいまして。幼い時はよく加計呂麻島に遊びに行っていました。それでも、今この仕事をして、初めて知る加計呂麻島の魅力がたくさんあります。島の良さをたくさんの人に伝えたいです。」

 

–  なるほど!加計呂麻島に渡る前に観光案内所に行けば、旅のプランも作れて、楽しい旅行になりそうですね!最後に加計呂麻島を訪れる方へ伝えたいことがありますか?

(徳)「加計呂麻島に行ったあとで情報が無くて後悔しないように、しっかり下調べをして欲しいと思います。自らセンサーを巡らせて、冒険心を持って、”何も無いけど神秘的”な加計呂麻島の魅力をたっぷり堪能してほしいと思います。」

せとうち海の駅観光案内所

 

加計呂麻島のことを目を輝かせて、お話してくださった徳さん。加計呂麻島が大好きなことが伝わりました。
旅のプランに迷ったときは、ぜひせとうち海の駅内の観光案内所へ。
きっとお気に入りのプランが見つかると思いますよ。

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この記事を書いたフォトライター

やまもと みほ

やまもと みほ

鹿児島市出身。夫の転勤で奄美大島へ。転勤族でも子育て中でも働きたい!を求めて、ママの働き方応援隊による「赤ちゃん先生プロジェクト」に参画中。ベビーマッサージの講師としておうち教室の運営や、瀬戸内町の空き家をリノベーションし、ママが子連れで働ける空間作りに挑戦している。

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